【根拠のある家賃査定】二つの査定方法を紹介

賃貸不動産を所有している際には、その賃料をどのように決定するかということは大変大切なことです。ここでは、賃貸物件の賃料が現在どのように査定されているかという事、及び根拠のある査定方法である家賃査定基準表に基づいたコンペア式査定法について説明を行います。

不動産物件の2つの賃料査定方法

不動産物件の賃貸を行う際、その賃料をどのように決定するかということは重要なことです。賃料は、関連した不動産管理上の事項に影響を与えることになります。ただこれまでの多くの場合において、客観的な根拠を持たない賃料査定が行われてきているというのも事実です。

同じ不動産会社であっても、担当者の経験や考えによって賃料が大きく異なる場合もありえます。このような根拠が明らかでない賃料査定法は、不動産会社などの運営を行う際には支障が出てきてしまいますので、色々な解決のための手法開発が行われてきています。そのようなことで、現在ではより根拠が明らかとなり得るコンベア式査定法という方法が行われるようになってきました。

この査定方法は、現在賃貸が行われている物件の属性比較を行い、類似する属性を持つ物件の賃料をもとに新たな物件の賃料査定を行うというものです。このコンペア式査定法を用いることにより、これまでの担当者の経験に基づいた賃料査定と比べ、より根拠のあるものとして賃料を示す事ができるようになってきました。

家賃査定基準表用いたコンペア式査定法による賃料査定

ここまで述べてきた様に従来は、根拠がはっきりしない経験による賃料査定方法が用いられていましたが、賃貸情報設定の根拠としては不十分な面があります。このようなことから、家賃査定基準表用いたコンペア式査定法による賃料査定が行われるようになってきています。

この査定を方法では、間取りや立地や設備などの項目が類似する賃貸物件の賃料を調査し、その金額をもとに不動産賃料を決定するというものです。この方法を用いることにより、多くの不動産物件について公平な立場から賃料設定を行うことが可能となります。

その意味で、顧客に対して説明をする際においても納得が得やすいものとなっています。また、担当者や不動産会社によらず一律の基準での賃料設定というものも可能となります。よりフェアで明朗な賃料設定というものが可能となる点で優れています。

この方法をとる際の注意点としては、募集中の物件で示された賃料ではなく、実際に支払いが行われている賃料について調査することが大切である事です。

顧客の立場に立った不動産の賃料設定

ここまで述べてきたように、不動産の賃料設定については現状では2つの方法があります。1つは、不動産担当者などがこれまでの経験をもとに賃料を設定するというものですが、この方法では担当者によって賃料が異なってくるという問題点があります。

そのような事から、もう1つの賃料査定方法であるコンペア式査定法というより顧客の理解が得やすい査定方法が行われるようになってきました。